EastForce エイリアンチェアプロを長期使用したレビュー――ゲーミングチェアは在宅ワークに耐えるか

デスク環境
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二拠点で働いていると、椅子だけはどうしても「持って行けない」家具です。東京にも大阪にも、それぞれ自分の体に合った椅子を置く必要がありますが、同じ価格帯の椅子を2台揃えるのは正直ハードルが高いと感じています。

私はこれまで、片方の拠点にEastForceのエイリアンチェアプロを導入し、使い続けています。ゲーミングチェアというジャンルの椅子ですが、実際の用途はほぼ在宅ワーク専用です。この記事では、長く使ってきたこの1脚について、公式スペックの読み方と実際の使用感の両方から整理します。

以前ゲーミングチェアを二拠点に置く?1つだけ?私の結論やゲーミングチェア vs ワークチェア――二拠点ワーカーはどちらを選ぶべきかで、台数や種類選びの考え方を書きました。今回はその続きとして、「この1脚を長く使った結論」という、1台を深く掘る内容に絞ります。

品質管理(QA)の仕事をしていると、製品の良し悪しは買った瞬間の印象ではなく、数ヶ月から数年の使用で見えてくるものだと感じる場面が多くあります。ゲーミングチェアというジャンル自体が在宅ワークに耐えるのか、公式スペックと実感の両面から見ていきます。

結論

EastForce エイリアンチェアプロは、本気のリクライニングと休憩・作業の切り替えを低めの価格帯で試せる椅子です。長く使う前提で見るなら、耐荷重・リクライニングの段数・保証の延長条件を購入時に確認しておくことが、後悔を減らす一番の近道だと考えています。

公式スペックで確認しておきたいこと

EastForce公式サイトに掲載されている現行モデル「エイリアンチェアPro2.0」の仕様は次の通りです。

項目内容
リクライニング104°・116°・126°・137°の4段階固定式
耐荷重125kg
素材座面・背面・ランバーサポートは高弾力・高耐久メッシュ
サイズ幅70.5cm×奥行78cm×高さ109〜143cm(座面高46.5〜53.5cm)
重量約21kg
保証標準1年+2年延長保証サービス(有料)で合計3年
主な機能ボタンロック式4Dヘッドレスト、回転式4Dアームレスト、背面5段階調節、セパレート型ランバーサポート
価格36,999円〜(カラーにより異なる場合あり)

出典: EastForce公式サイト エイリアンチェアプロ商品ページ

耐荷重125kgという数値は、体重だけで判断すると誤解しやすい項目です。品質管理の仕事柄、スペック表の数値は「何を含んだ上限か」を確認する癖がありますが、椅子の耐荷重は基本的に体重のみを想定した数値で、膝に乗せたPCや持ち物の重さまでは加味されていません。体重に普段座ったまま扱う荷物の重さを足して、余裕を見ておくと安心です。

ここで一つ、スペック表の読み方として知っておきたい点があります。椅子やガジェットは、同じ製品名のまま仕様だけ改良されることがあります。今回確認した公式ページでは、リクライニングは4段階の固定式として案内されていますが、ゲーミングチェアには、レバー操作なしで角度をそのまま固定できる「セルフアジャスト式」のリクライニング機構を採用している製品・時期もあります。購入時点の仕様と、いま公式サイトに載っている仕様が違うことは珍しくないため、購入時のページをスクリーンショットなどで保存しておくと、後から「あれ、仕様が変わった?」と迷わずに済みます。

注意

本記事のスペックは執筆時点のEastForce公式サイトの表記に基づきます。改良や型番の更新により仕様が変わることがあるため、購入を検討する際は最新の公式ページをご確認ください。

二拠点生活でこの1脚を使ってきて感じること

私はこの椅子を大阪の拠点に置いて、約1年使っています。ここまで使ってみて、経年劣化はほとんど感じていません。メッシュ素材のため汗染みがつきにくく、その点でも傷みにくい印象です。

二拠点生活だと、椅子にかかる使用時間も東京・大阪で半分ずつに分散されます。そもそも一箇所に集中して負荷がかかる使い方にならないため、劣化しにくい環境になっているのだと思います。

高さなどの調整は、椅子側ではなく昇降デスクの高さで行うことが多く、椅子自体はほとんどいじらずに使っています。この使い方なら、まだしばらく長く使えそうな感覚を持っています。

ここからは、公式スペックの読み方に戻って、長く使う前提で見ておきたいチェックポイントと、椅子選びそのものの判断基準を整理します。

IT品質規格者視点で見る、長く使う前提のチェックポイント

品質管理(QA)の仕事では、不具合は使い始めてすぐには出ず、数ヶ月から数年の蓄積で表面化すると教わります。椅子も同じで、座った瞬間の座面の柔らかさより、時間をかけて確認すべき項目があります。

  1. 耐荷重の表記(今回のモデルは125kg)に対して、自分の体重と普段座ったまま扱う持ち物の重さを含めたマージンを計算する
  2. リクライニングが無段階式か段階固定式かを確認し、固定式なら各段の切替レバーにガタつきが出ていないか半年に一度は点検する
  3. 保証期間(標準1年、延長で3年)の延長申込み期限と、申込みに必要な条件(購入証明の保管など)を購入直後に確認しておく
  4. メッシュ素材の張り(たるみ)、フレームのきしみ音、キャスターの転がりの3点を、座る前の数秒でチェックする習慣をつける

このうち保証の延長申込みは、期限を過ぎると後から延長できなくなるケースが多いので、購入直後にカレンダーへ期限を控えておくことをおすすめします。

メリット・デメリットを整理する

メリット
  • 4段階のリクライニングとヘッドレスト・アームレストの調整幅があり、作業と休憩の姿勢を切り替えやすい
  • 座面・背面・ランバーサポートがメッシュ素材のため、長時間座っても蒸れにくい設計になっている
  • 3万円台〜という価格帯で、本気のゲーミングチェアとしては導入しやすい
デメリット
  • 本体重量約21kgと大型で、一度設置すると別の拠点への移動はほぼ前提にできない
  • 組み立てに相応の時間がかかり、一人での設置は手間がかかる
  • 見た目の存在感が大きく、Web会議の背景やパートナーと共有する部屋との相性は事前に確認したい

もう一方のジャンルであるワークチェアとの比較や、腰・足への追加対策は、ゲーミングチェア vs ワークチェア――二拠点ワーカーはどちらを選ぶべきかやワークチェアのランバーサポートクッション、後付けで腰の負担は変わるか、デスクワークの足のむくみ対策――フットレストは二拠点ワーカーに必要かで詳しく書いています。

こんな人におすすめ・向かない人

こんな人におすすめ
  • 在宅での作業時間が長く、リクライニングで休憩と作業を切り替えたい人
  • 初期投資を抑えつつ本気の座り心地を試したい人
  • すでに「両拠点に椅子を置く」方針が決まっている人(台数の判断はこちらの記事で詳しく整理しています)
向かない人
  • Web会議の映りや部屋の雰囲気を重視し、落ち着いた見た目を優先したい人
  • 引っ越しや拠点の見直しが近く、大型家具を増やしたくない人
  • 腰痛など身体の不調の改善を目的に椅子を探している人(椅子は姿勢を支える構造的な補助であり、症状の改善を保証するものではありません)

デスク環境全体の予算配分については二拠点に同じデスク環境を作る初期費用:10万/20万/40万プラン、椅子やデスクを含めた拠点全体の様子は東京と大阪、二拠点それぞれの机をリアル公開、長く使えるガジェットとしての位置づけは二拠点ワーカーが投資した「一生もの」ガジェット5選でも触れています。

まとめ

ゲーミングチェアというジャンルが在宅ワークに耐えるかという問いに対する私の結論は、「本気で使うなら十分耐える。ただし大型家具である前提を忘れないこと」です。耐荷重・リクライニングの段数・保証の延長条件という3点を購入前に確認しておけば、長く使う前提でも後悔を減らせます。

長く使う前提でゲーミングチェアを選ぶなら、EastForce エイリアンチェアプロは本気の座り心地を手頃な価格帯で試せる選択肢になります。在宅時間が長く、休憩と作業をリクライニングで切り替えたい二拠点ワーカーに向いています。

台数や種類で迷っている方は、先に紹介した記事で判断の軸を確認してから、この1脚を検討してみてください。すでに両拠点に椅子を置く方針が決まっているなら、価格と座り心地のバランスで選ぶ1台として、十分に検討の余地があります。

Photo by EFFYDESK on Unsplash

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