Anker Power Bank Fusionレビュー|長期使用で分かった二拠点の結論

Ankerのモバイルバッテリーに似たUSB-Cケーブルで充電中のスマートフォン 移動・出張ガジェット
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二拠点で働いていると、充電まわりの荷物はできるだけ減らしたいというのが本音です。充電器、モバイルバッテリー、ケーブル。これを別々に持ち歩くと、それだけでポーチがひとつ埋まってしまいます。

この悩みに対して私が選んだのが、Anker Power Bank(10000mAh, Fusion, Built-In USB-Cケーブル)でした。コンセントに直接挿せる充電器と10000mAhのモバイルバッテリー、そして内蔵のUSB-Cケーブルが1台にまとまった製品です。

東京・大阪の移動が月1〜2回ある生活の中でこの1台を使い続けてきて、充電関連の持ち物を大きく減らせたという実感があります。品質管理の仕事柄、スペック表の数字をそのまま信じず「どういう条件での数字か」を見る癖があるので、その視点も交えて整理します。

結論

毎日スマホとイヤホンを充電する程度の用途なら、Fusion 1台で据え置き充電器とモバイルバッテリーを兼ねられます。PCやタブレットまで高出力で充電したい人には力不足なので、その場合は用途を分けて考えるのが現実的です。

Anker Power Bank Fusionとは――公式スペックで確認しておきたいこと

Fusionは「コンセント充電器」「モバイルバッテリー」「USB-Cケーブル」の3つを1台にまとめたシリーズです。私が使っているのは10000mAhモデルで、Anker公式サイトに掲載されている仕様は次の通りです。

項目内容
容量10000mAh
最大出力30W(USB-C単独出力時)
本体サイズ約108×51×31mm(プラグ部を除く)
重量約250g
内蔵ケーブル長約255mm
保証18ヶ月+会員登録で6ヶ月延長(最大24ヶ月)
参考価格8,990円(税込・Anker公式サイト表示)

出典: Anker Japan公式製品ページ

ここでひとつ、スペック表の読み方として知っておきたい点があります。Fusionは内蔵ケーブルとは別にもう1つUSB-Cポートを持ち、合計2系統の出力口がありますが、公式サイトの仕様表には2つのポートを同時に使うと合計出力は最大18W(充電器として使用時)または15W(モバイルバッテリーとして使用時)まで制限されると明記されています。「最大30W」という単ポート時の表記だけを見てPCとスマホを同時にフル速度で充電できると思い込むと、実際の速度は想定より遅くなります。

保証については、18ヶ月の標準保証に加え、Anker公式サイトでの会員登録によって6ヶ月延長され、最大24ヶ月になる制度です(出典: Anker Japanサービス規約・保証内容)。

注意

出力表記はメーカー公称値です。複数ポートを同時に使う場合の合計出力や、ケーブル・端末側の対応状況によって実際の速度は変わります。

出力表記の読み方そのものについては、別記事「充電規格はどこまで来たか――USB PDの最新動向と二拠点ワーカーの買い替え判断」でも整理しています。

二拠点生活でどう使ってきたか

私がこのFusionを使い始めたのは学生だった頃で、もう3年ほど前になります。東京・大阪どちらの拠点にも欠かさず持って行っていて、どちらでも使っています。

基本的にはモバイルバッテリーとして使うことが多いですが、たまたま壁際の席になった時はコンセントに直挿しして充電器として使うこともあります。

容量については、今使っているiPhoneのバッテリーがやや劣化してきていることもあり、フル充電1回でiPhoneを2回ほど充電できる感覚です。ただこれは空の状態からフル充電というより、20%から80%程度の充電を2回できるイメージで、バッテリーが劣化していないiPhoneなら1回分くらいの感覚になるかもしれません。

発熱は使っていて感じたことがありません。コンセントに直挿しした時のぐらつきも、本体そのものがぐらつくというよりは、本体が重たいので横向きに挿すタイプのコンセントだと本体の重さで斜めになりやすいという弱点があります。あと、本体がある程度大きいので、コンセント周りに十分なスペースがないと挿しにくいのも気になる点です。

メリット・デメリットを二拠点視点で整理する

メリット
  • 充電器・モバイルバッテリー・ケーブルを1台にまとめられ、ポーチの中身が減る
  • コンセントに直挿しできるので、カフェや新幹線のコンセント脇でも場所を取らない
  • 内蔵ケーブルなので「ケーブルだけ忘れる」事故が起きない
デメリット
  • 2ポート同時使用時は合計18W(充電器時)・15W(バッテリー時)までに制限され、複数端末の同時急速充電には向かない
  • 本体サイズがコンパクトなモバイルバッテリー単体より一回り大きく、重量も約250gある
  • 10000mAhはスマホ中心の用途向けで、ノートPCの充電を主目的にするには容量不足

もう少し大容量のモデルや他社製品との比較は、「二拠点ワーカーが選ぶモバイルバッテリー3選【新幹線実測】」「Anker充電器、二拠点ワーカーに本当に必要なのはどれか【3製品比較】」でも扱っています。

こんな人におすすめ・向かない人

こんな人におすすめ
  • 荷物を最小限にしたい二拠点ワーカー
  • 充電対象がスマホ・イヤホン中心で、PCは別の電源を確保できる人
  • 充電器とバッテリーを別々に管理するのが面倒な人
向かない人
  • ノートPCやタブレットを高出力で急速充電したい人
  • 複数端末を同時に最大速度で充電したい人
  • とにかく軽量・最小サイズのモバイルバッテリーだけが欲しい人

荷造りそのものを効率化する工夫については、「二拠点ワーカーの荷造り時短術――充電器・ケーブルを定位置化する」でも触れています。

まとめ

Anker Power Bank Fusionは、充電器とモバイルバッテリーを別々に持ち歩いていた頃の「忘れ物」「荷物の多さ」を減らしてくれる製品です。一方で出力は控えめなので、PCまでこれ1台で賄おうとすると無理が出ます。

二拠点の移動荷物を少しでも減らしたいなら、Anker Power Bank(10000mAh, Fusion, Built-In USB-Cケーブル)が最初の1台の候補になります。充電器・モバイルバッテリー・ケーブルの3つを1台にまとめられる構成で、スマホとイヤホン中心の充電ならこれで足ります。

PCまでカバーしたい人は高出力モデルとの比較記事を、荷物全体を見直したい人は定位置化の記事を、それぞれ自分の使い方に合わせて読んでみてください。私自身は「スマホ・イヤホンはFusion、PCは据え置き充電器」という分担に落ち着いています。

Photo by Andreas Haslinger on Unsplash

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