新幹線移動ではノイズキャンセリングで周囲の音を遮断して集中したい一方、在宅勤務中や近所に出るときは、家族やインターホンの音を聞き逃したくないので耳をふさぎたくない。二拠点で働いていると、この相反するニーズが同じ1日の中に同居します。
2026年10月1日に発売されたBose Ultra Open Earbuds(第2世代)は、耳をふさがない「オープンイヤー型」のフラッグシップモデルです。私は長年AirPods Pro 2を実際に使っていますが、このBoseの新製品はAirPods Pro 2の代わりになるのか、公式スペックをもとに整理してみます。
新幹線や飛行機での移動が多く、ノイズキャンセリングを軸に考えるならAirPods Pro 2を手放す理由はありません。一方で、在宅勤務中や街中で周囲の音を残したい場面が多い人には、Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)が候補になります。両者は競合というより、場面で使い分ける道具だというのが私の見立てです。
Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)の公式スペック
発売直後の製品なので、まずはBose公式サイトで確認できる情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月1日(予約受付は9月18日〜) |
| 価格 | 39,600円(税込) |
| 装着方式 | 耳をふさがないイヤーカフ型(オープンイヤー) |
| ノイズキャンセリング | 非搭載(構造上、周囲音を遮断しない設計) |
| 連続再生時間 | 最大9時間(イマーシブオーディオ使用時は約5時間) |
| ケース込み再生時間 | 合計最大28.5時間(ケースで約19.5時間追加) |
| 防水規格 | IPX4 |
| Bluetoothバージョン | 5.4 |
| マルチポイント | 対応 |
| 重量 | 片耳約10g/ケース約50g |
オープンイヤー型の比較は以前「オープンイヤー・骨伝導イヤホン比較【二拠点ワーカー目線】」でも扱いましたが、今回のBose第2世代はそのカテゴリの新しい選択肢という位置づけになります。
AirPods Pro 2を実際に使ってきて感じること
AirPods Pro 2自体は4年ほど使っています。初代のAirPods Proから数えると6〜7年ほど使い続けていることになります。
新幹線でのノイズキャンセリングの効きは良く、周囲の人の声や走行音は基本的に気になりません。アナウンスの音声だけがちゃんと聞こえてくる状態で、移動中の集中を妨げられることはほとんどありません。
バッテリー持ちについては、東京・大阪間の新幹線移動なら全く問題なく使えていて、4〜5時間ほど使える感覚です。劣化もあまり感じていません。ただ旅行先などでもっと長時間使う場合は、4〜5時間だと少し短いと感じることもあります。
不満点としては、軽くて持ち運びやすい分、バッテリー持ちはその代わりに短くなっているという、サイズとバッテリー持ちのトレードオフを感じています。
Apple公式のテックスペックによると、AirPods Pro 2(USB-C版)はノイズキャンセリング有効時で1回の充電あたり最大6時間、充電ケースを使うと合計最大30時間の再生時間、防水等級はIP54です。IP54は「防塵4級・防水4級」という2つの等級がセットで表記されている規格で、Bose側のIPX4は防水等級のみが規定されている点が異なります(出典: Apple公式テックスペック)。
なお、Apple公式オンラインストアを確認したところ、AirPods Pro 2は現行ラインナップからは外れており、現在はAirPods Pro 3に切り替わっています。購入する場合は家電量販店や通販サイトの在庫からの入手になります。
スペック比較で見える違い
| 項目 | Bose Ultra Open Earbuds(第2世代) | AirPods Pro 2 |
|---|---|---|
| 装着方式 | オープンイヤー(耳をふさがない) | カナル型(耳をふさぐ) |
| ノイズキャンセリング | 非搭載 | 搭載 |
| 連続再生 | 最大9時間 | 最大6時間 |
| ケース込み再生 | 最大28.5時間 | 最大30時間 |
| 防水等級 | IPX4 | IP54 |
| Apple公式での現在の扱い | ― | 販売終了(後継のAirPods Pro 3に移行) |
再生時間だけを見るとBoseが優位ですが、ノイズキャンセリングの有無という構造的な違いが、二拠点ワーカーにとっては一番の判断材料になります。新幹線の走行音や空調音を遮断したいかどうかで、選ぶべき製品が変わってきます。
AirPods Pro 2(所有・実使用)の新幹線での使用感は、「新幹線で使えるノイキャンイヤホン比較」や「AirPods Pro 2を長期使用して分かったこと」でも詳しく書いています。
二拠点ワーカー視点で、場面ごとに考える
新幹線や飛行機での長距離移動が月に1〜2回あるという生活では、騒音の中で集中できるかどうかが大きな差になります。この点はAirPods Pro 2のノイズキャンセリングに分があります。
一方で、在宅勤務中にインターホンや宅配の呼び鈴を聞き逃したくない人、散歩やランニング中に周囲の車や自転車の音を残したい人には、耳をふさがない設計そのものが価値になります。
公式スペックを見る限り、Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は連続再生最大9時間、ケース込みで28.5時間とAirPods Pro 2より持続時間に余裕があります。ノイズキャンセリングが無いため新幹線の走行音はそのまま耳に入りそうですが、在宅勤務中に物音を拾いたい場面では、この持続時間の長さが活きるのではないかと感じます。
- 在宅勤務が多く、家族やインターホンの音を聞き逃したくない人
- 散歩やジム利用中も周囲の音を残しておきたい人
- マルチポイント(複数の機器に同時につなげる機能)で複数端末を切り替えたい人
- 新幹線や飛行機移動が多く、ノイズキャンセリングを重視する人
- 音漏れが気になるオープンオフィスで使いたい人
IT品質規格者視点でスペック表を読む
防水等級の表記は要注意です。IPX4は「防水4級」のみを規定した表記で、防塵性能については規定がありません。一方のIP54は「防塵4級・防水4級」のセット表記です。数字だけを見て「どちらも4だから同等」と判断しない方がよいという典型例です。
マルチポイントについても、BoseはBluetooth標準のマルチポイント機能として仕様に明記されていますが、AirPods Pro 2は同じApple IDでサインインした複数のApple端末間を自動で切り替える独自方式で、非Apple機器を含めた標準的なマルチポイントとは仕組みが異なります。この違いは「Bluetoothマルチポイント比較――二拠点で複数端末を切り替える」で詳しく整理しています。
まとめ
Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は、ノイズキャンセリングを手放してでも周囲の音を残したい人に向けた製品です。AirPods Pro 2をそのまま置き換えるものというより、用途によって持ち替える2台目の選択肢というのが公式スペックから見える私の判断です。
新幹線移動が生活の軸にあるなら、まず手を伸ばすべきはAirPods Pro 2(MTJV3J/A)です。ノイズキャンセリングと30時間のケース込み再生時間で、移動日のバッテリー不安がほぼなくなります。
在宅勤務や近所での移動が多く、周囲の音を残したい場面が多いなら、Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)を2台目として検討する価値があります。自分の1日の中で「耳をふさぎたい時間」と「ふさぎたくない時間」がどちらが多いかで、選ぶ1台を決めてください。
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