二拠点に同じデスク環境を作る初期費用:10万/20万/40万プラン

デスク環境
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二拠点ワークを始めようと考えたとき、最初にぶつかる壁が「デスク環境を2セット用意するコスト」です。

東京と大阪、それぞれの拠点で快適に仕事をするには、デスク・チェア・モニター・周辺機器を最低限揃える必要があります。1拠点分なら数万円で済むものも、2拠点になると単純に2倍、あるいはそれ以上の予算感になってきます。

この記事では、二拠点ワーカーがデスク環境を整える際の初期費用を「10万円プラン」「20万円プラン」「40万円プラン」の3段階に分けて整理しました。それぞれどこまで揃えられるのか、どこを削ってどこに投資すべきかを、私自身が東京・大阪の両拠点で実際にデスク環境を構築してきた経験をもとにまとめます。

結論

10万円プランは「最低限の作業環境」、20万円プランは「長時間作業に耐える環境」、40万円プランは「在宅メインでも違和感のない環境」と捉えると選びやすくなります。二拠点ワーカーの多くは、まず1拠点を20万円プランで整え、もう1拠点を10万円プランから始めて、使いながら拠点間で投資を均していくのが現実的だと感じています。

なぜ二拠点だとデスク環境のコストが膨らむのか

二拠点ワークの最大の悩みは「同じ環境を2つ作る必要があり、コストが膨らむ」という点です。これはケンタのようなIT職の二拠点ワーカーが共通して抱える課題だと思います。

PC本体やキーボード、マウスなどは持ち運べば1台で済みますが、デスクやチェア、モニターのような大型・据え置き型のアイテムは現実的に2セット必要になります。新幹線で毎回モニターを運ぶのは現実的ではありませんし、デスクやチェアはそもそも持ち運べません。

一方で、2セット揃えるからこそ「どちらも完成形にする必要はない」という発想の転換もできます。片方を本拠点として投資を厚くし、もう片方は最低限からスタートして、使用頻度に応じて後から強化していく、という考え方が二拠点ワーカーには向いています。

この記事の3プランは、その「投資配分の考え方」を整理するためのものです。1拠点分の予算として読んでいただいても、2拠点合計の予算として読んでいただいても構いません。

10万円プラン:最低限、座って作業できる環境

10万円プランは「とにかく作業スペースを確保する」ことを目的とした構成です。新しい拠点を作る初期段階や、週末だけ滞在する拠点に向いています。

主な構成は以下の通りです。

アイテム 価格帯の目安 備考
折りたたみ・簡易デスク 1万〜2万円 固定脚タイプより省スペース性重視
オフィスチェア(エントリー) 1万〜2万円 長時間使用には不向きな場合あり
モバイルモニター 2万〜3万円 13〜15インチ、ノートPCと併用
USB-Cハブ・延長ケーブル類 3千〜5千円 配線整理用
デスクライト 2千〜4千円 Web会議の映り対策
合計目安 約7万〜10万円

このプランで最も妥協しがちなのがチェアです。価格を抑えたエントリーモデルは、短時間の作業なら問題ありませんが、長時間座り続けると腰や肩への負担が大きくなりやすい傾向があります。

私は未使用ですが、IT品質規格者として製品のデータシートを見る習慣から言うと、チェアを選ぶ際は「耐荷重」「ガス圧昇降の有無」「アームレストの調整段階」の3点だけは確認しておくと、安価なモデルでも当たり外れを減らせます。

こんな人におすすめ

  • 二拠点目を「試験的に」作りたい人
  • 滞在頻度が月1回程度で、長時間作業はほぼ本拠点で行う人
  • 持ち物を最小限にしたい単身の二拠点ワーカー
向かない人

  • その拠点でも8時間以上のデスクワークを毎日行う人
  • Web会議が多く、画面映りや音響にもこだわりたい人

20万円プラン:長時間作業に耐える「もう1つの本拠点」

20万円プランは、二拠点ワーカーにとって最もバランスが取れた構成だと考えています。10万円プランの「座れるだけ」から、「長時間でも疲れにくい」環境への投資です。

主な構成は以下の通りです。

アイテム 価格帯の目安 備考
昇降デスク 3万〜5万円 電動・メモリー機能付きが目安
ワークチェア(ミドルレンジ) 3万〜6万円 ランバーサポート・アームレスト調整付き
外付けモニター(24〜27インチ) 2万〜3万円 固定設置用
キーボード・マウス(無線) 1万〜2万円 HHKBやMX Keys等の中位モデル
Webカメラ・マイク 1万〜2万円 Web会議の品質向上
充電器・配線整理グッズ 5千〜1万円 Anker系の多ポート充電器など
合計目安 約11万〜19万円

昇降デスクは、二拠点ワーカーにとって投資効果が高いアイテムの一つだと感じています。座りっぱなしを避けられるだけでなく、立ち作業に切り替えることで気分転換になり、新幹線移動の前後で凝りやすい腰・肩への負担を分散できます。

私が実際に使っている昇降デスク(LOKIT、120×60cm、ダブルモーター、耐荷重50kg、39,980円)とチェア(エイリアンチェアPro、4万円弱)も、購入時はネットのスペックとYouTubeの実機レビューで選びました。ただ事前にニトリやIKEAの店舗で、サイズ感や昇降の高さ、座り心地を一般的な感覚として確認してから決めました。組み立てはどちらも1〜2時間ほどで、特に昇降デスクは配線もあり手間を感じました。

充電器については、Anker系の多ポート充電器を1台用意しておくと、PC・モニター・モバイルバッテリーの同時充電に対応できて配線もまとまります。Anker充電器の選び方はこちらの記事で詳しく比較していますので、合わせて参考にしてください。

メリット

  • 昇降機能で座りっぱなしを避けられる
  • ミドルレンジのチェアで長時間作業の負担を軽減できる
  • Web会議の画面・音声品質が向上する
デメリット

  • 昇降デスクは組み立てが必要で、設置にある程度の時間がかかる
  • モニターを置くと、簡易デスクに比べて設置スペースが必要になる

40万円プラン:在宅メインでも違和感のない環境

40万円プランは、その拠点での作業時間が本拠点とほぼ変わらない、あるいは将来的にメイン拠点になり得る場合に検討する構成です。

主な構成は以下の通りです。

アイテム 価格帯の目安 備考
昇降デスク(上位モデル・大型天板) 6万〜10万円 耐荷重・昇降速度が向上
ゲーミングチェア/ハイバックチェア 5万〜10万円 身体への負担を考慮した上位モデル
モニター(27インチ以上 or デュアル構成) 4万〜8万円 解像度・リフレッシュレート重視
キーボード・マウス(上位モデル) 2万〜4万円 静音性・打鍵感重視
Webカメラ・マイク・リングライト 2万〜3万円 配信品質に近いWeb会議環境
収納・配線・周辺アクセサリ一式 2万〜5万円 ケーブルトレー、デスク下収納等
合計目安 約21万〜40万円

このプランで悩ましいのがチェアの選び方です。ゲーミングチェアは座面のクッション性が高く長時間でも疲れにくい一方、見た目がカジュアルになりやすく、Web会議の背景に映る場合は印象を考える必要があります。私は未使用ですが、二拠点ワーカー視点で言えば「Web会議が多い拠点はワークチェア、作業集中型の拠点はゲーミングチェア」と用途で分けるのも一つの考え方です。

モニターについては、デュアル構成にするかどうかで予算が大きく変わります。1台を高解像度モデルにするか、2台構成にするかは、普段の作業内容(資料作成中心か、開発・データ分析中心か)によって判断が分かれるところです。

こんな人におすすめ

  • 両拠点での作業時間がほぼ均等で、どちらも「本拠点」として使う人
  • パートナーと同居する拠点で、長期的に使う前提で投資できる人
  • 身体への負担を最優先に考えたい人
向かない人

  • 二拠点目の滞在期間がまだ不確定で、引っ越しの可能性がある人
  • 初期費用を抑えて、まずは小さく始めたい人

二拠点ワーカーの予算配分の考え方

ここまで3プランを見てきましたが、実際には「両拠点とも40万円」という人は少なく、本拠点と二拠点目で予算に差をつけるのが一般的だと思います。

予算配分のイメージを比較すると、次のようになります。

本拠点(40万)+二拠点目(10万)合計50万円
両拠点20万円ずつ合計40万円
両拠点10万円ずつ合計20万円

私自身は東京と大阪の両拠点にデスク環境を整えていますが、最初から両方に投資するのではなく、まず生活の比重が大きい拠点から20万円プラン相当で整え、もう片方は10万円プランから始めて、使いながら必要なものを追加していくやり方が無理なく続けられると感じています。

特に昇降デスクやチェアのような大型家具は、一度設置すると簡単には動かせません。最初から40万円プランを両拠点に入れるのではなく、「どちらの拠点で長時間作業をすることが多いか」を数ヶ月運用してから判断するのも一つの方法です。

なお、二拠点ワークのガジェット全体については、こちらのまとめ記事で「持ち運ぶもの」と「据え置くもの」の分類を整理しています。デスク環境を検討する際に、どのアイテムを2セット買うべきかの判断材料になると思います。

まとめ:まずは1拠点を整え、もう1拠点は様子を見ながら

二拠点に同じデスク環境を作る初期費用は、組み合わせ次第で10万円から40万円まで幅があります。重要なのは「両拠点を同時に完成形にする必要はない」という点です。

結論(再掲)

本拠点を20万円プラン前後で整え、二拠点目は10万円プランから始めて、運用しながら必要な部分を強化していくのが、初期費用を抑えつつ失敗の少ない進め方だと考えています。昇降デスクやチェアのような大型アイテムは後から動かしにくいため、滞在頻度がある程度見えてから投資するのが無難です。

この記事が向いている人

  • これから二拠点目のデスク環境をゼロから整える人
  • 予算の優先順位をどう決めればいいか迷っている人
この記事が向かない人

  • すでに両拠点の環境が整っており、個別製品の深いレビューを求めている人(個別アイテムは別記事で詳しく取り上げます)

最後に、新幹線移動が多い二拠点ワーカーにとっては、デスク環境だけでなく移動中の作業環境も生産性に直結します。新幹線での集中セッティングについてはこちらの記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。

Photo by Roman Bozhko on Unsplash

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